軌道管理を支えるGNSS/INS技術
TREALIS社は、線路形状測定およびレール欠陥検出を専門とする企業です。同社は、SBG SystemsのApogee Navsight INS+GNSSソリューションを採用し、センチメートル級の高精度な位置特定を実現しています。取得した検査データは、フランス国鉄のインフラ管理会社へ直接提供されています。
TREALISは、このソリューションについて、ハードウェアの優れた品質と堅牢性、迅速かつ的確なカスタマーサポート、そして高精度計測機器として優れたコストパフォーマンスの3点を高く評価しています。
「現時点では、導入したGNSSソリューションに非常に満足しています。また、SBG製品の信頼性にも高く評価しています。」| TREALISエンジニアリングチーム
TREALISについて
TREALIS(旧名称:Eurailscout France)は、軌道形状測定およびレール欠陥検出を専門とする企業です。同社はフランス国内で専用の計測車両を運行しており、車内で軌道計測から欠陥検出までの一連のプロセスを実施しています。
取得した検査データは、フランスの鉄道インフラ管理会社であり、国内鉄道網全体を管理するSNCF Réseauへ最終成果物として提供されます。
こうした検査データの信頼性を確保するためには、検出された異常箇所の位置を正確に特定することが不可欠です。
計測車両で求められる10cm精度へのチャレンジ
高精度な軌道計測とレール欠陥検出を実現するため、TREALISの検束システムでは極めて高精度な位置情報が求められます。
特に、超音波(US)によるレール欠陥検査では、10cm以下の位置特定精度が必要です。この要件は一般的な民生用GNSS受信機では満たすことができず、高精度かつ高信頼性を備えた業務用測位ソリューションが不可欠となります。
現在、TREALISは、検測車両にSBG Systemsの Apogee Navsight を搭載し、位置情報の取得を行っています。
システム統合における課題は3つありました。Apogee Navsightは 、オドメトリシステムおよびTREALIS独自のLocNG測位システムと連携して動作する必要があり、さらに3つのシステムすべてが常に高い精度で一致した位置情報を維持することが求められていました。

なぜSBG Systemsなのか?
これらの性能要件を満たすIGNSS/INSソリューションを探す中で、TREALISは、過酷な環境やミッションクリティカルな用途で豊富な実績を持つメーカーを求めていました。
決め手となったのは、防衛分野をはじめとする、高い信頼性が求められる用途で培われた豊富な実績でした。こうした経験と実績こそが、TREALISがSBG Systemsに注目した理由です。
防衛分野で培われた高い信頼性と、商用製品として導入しやすいことを兼ね備えた「Apogee Navsight 」は、鉄道検測車両向けソリューションとして最適な選択となりました。

Apogee Navsightが支える高精度な位置測位
TREALISは、検測車両におけるGNSS/INS測位システムの中核としてSBG SystemsのApogee Navsightを採用しています。Apogee Navsightから得られる位置情報は、オドメトリシステムおよびLocNG測位システムと統合され、あらゆる計測およびレール欠陥検出において、可能な限り高精度な位置情報を提供しています。
直近のプロジェクトでは、Nordco製超音波検査車両(US15)へのGNSSシステム導入において、新しい検査車両は現在も評価試験中であるにもかかわらず、TREALISはレール欠陥検出精度の向上をすでに確認できています。
3つの測位システムは、常に高い整合性を維持する必要があります。その中で、Apogee Navsightはマルチセンサー融合アーキテクチャの基幹として十分な信頼性を発揮し、高精度な位置測位を支えています。
システム統合とサポート:5つ星の評価
TREALISは、最初の技術的な打ち合わせの段階から、SBG Systems とのコミュニケーションについて、技術的に充実した対話と良好な顧客対応が印象的だったと評価しています。検測車両へのシステム統合の過程では、サポートへの問い合わせに対して迅速な対応と的確な技術サポートが提供され、その品質はTREALISからサポート評価として満点の5つ星を獲得しました。
導入時に技術的な課題や疑問が生じた際にも、SBG Systemsのチームは常に迅速かつ正確なサポートを提供しました。TREALISは、この高い対応力こそが、SBG Systemsとのパートナーシップを特徴づける大きな強みの一つであると評価しています。

導入効果と今後の展望
TREALISは、新たに導入したNordco社の超音波検査車両により検査体制のさらなる強化を進めています。その中で、Apogee Navsightは車載測位システムの中核として、高精度な位置測位を支え続けています。これは、鉄道の安全性確保に求められる高い精度を実現するための重要な基盤となっています。
TREALISは、SBG Systemsを信頼する理由として、特に以下の3点を挙げています:
- 製品品質— 鉄道検査の厳しい要件を満たす、一貫して高い信頼性を備えたGNSS/INSハードウェア
- カスタマーサポート— 必要な時にいつでも、迅速かつ専門的なサポートの提供
- 優れたコストパフォーマンス— 高い性能に対して競争力のある価格設定
SBG Systems とのパートナシップは、センチメートル級のGNSS/INS測位精度が単なる技術仕様ではなく、フランス国内で何百万人もの鉄道利用者の安全性向上に直接貢献していることを示しています。
鉄道検査では、わずか数センチメートルの位置誤差が検査品質に大きな影響を与えることがあります。そのため、最適な測位技術を選択することは、単なる選択肢ではなく、安全性を支える重要な責任なのです。

Navsight
Apogee Navsight 、過酷な実環境においてセンチメートル級の測位精度が求められる用途向けに設計された、高性能なGNSS/INS(全球測位衛星システム/慣性航法システム)ソリューションです。
防衛分野で培われた技術をベースに開発されており、鉄道検測車両、測量システム、産業用マッピングアプリケーションなど、高い信頼性が求められるミッションクリティカルな用途必要な堅牢性と信頼性を提供します。
主な特徴は、タイトカップリング方式によるGNSS/INSセンサーフュージョンを採用し、途切れることのない高精度な位置測位を実現していることです。また、慣性航法によりGNSS信号が途絶えた場合でも高い測位性能を維持できるほか、オドメトリシステムや独自の測位ソフトウェアをはじめとするサードパーティ製システムとのシームレスな統合にも対応しています。