SBG Systemsは、過酷な環境やミッションクリティカルな用途向けに開発された、モジュール型かつスケーラブルな慣性航法システム( INS)Stellar-40を発表し、慣性航法製品ポートフォリオを拡充しました。
陸・空・海のプラットフォーム向けに設計されたStellar-40は、タクティカルグレードのIMU、GNSS受信機、高度なセンサーフュージョンアルゴリズムを、コンパクトかつ堅牢な筐体に統合しています。本システムは、高振動・高ダイナミクス、そして電子的に厳しい環境下においても、信頼性の高い航法性能を提供できるよう開発されています。
Stellar-40の開発では、過酷な運用環境における耐環境性(レジリエンス)の向上と、生産のスケーラビリティの向上といった2つの目標に重点が置かれました。
防衛・産業用途で一般的に見られる振動への感度という課題に対応するため、SBG Systemsは、革新的な3段階の振動低減アプローチを採用しました。
- センサーレベルでの振動隔離: IMUセンサーのレベルに直接組み込まれたダンパーにより、振動源から振動を低減します。
- 共振を抑えた筐体:共振および筐体内部で発生する振動を大幅に抑えるよう設計された専用筐体を採用しています。
- 構造レベルでの振動隔離: 車両などから伝わる過酷な動的振動からユニットを隔離するため、専用の 外部ダンパーを提供しています。
このアーキテクチャにより、ダイナミックな環境下でも、システムの安定した動作を実現します。
機械的な堅牢性に加え、Stellar-40は現代の電子戦環境における課題にも対応しています。本システムは、高度なジャミングやスプーフィングの脅威を能動的に軽減するように設計された、高性能GNSS受信機を搭載しています。GNSS信号が劣化した場合や利用できない場合には、マルチセンサーフュージョンとデッドレコニング(推測航法)機能を活用することで、航法の継続性を維持します。
Stellar-40は、Ekinox Microのヘビーデューティー版という位置付けで、統合および製造プロセスの簡素化を目的とした、機械・電子設計の刷新が行われています。コンパクトでスケーラブルな航法ソリューションを必要とする防衛プログラム、ロボティクスプラットフォーム、UAV、自律システムなどへの活用が想定されています。
SBG SystemsのプロダクトマネージャーであるKaoutarは、次のように述べています。
Stellar-40は、スケーラビリティと柔軟統合性を主要な開発方針として開発されました。幅広いプラットフォームへの対応を目指すとともに、大規模な量産も見据えた設計となっています。振動、ジャミング、スプーフィングに対する高い耐性を、実際の運用環境においてチームが安心して信頼できる、コンパクトな筐体に実現した製品です。
Stellar-40の投入により、SBG Systemsは、プロフェッショナルおよび産業用途向けの慣性航法ソリューションのラインアップをさらに拡充します。
Stellar-40は、今年6月より世界各国で販売開始される予定です。